はじめに:なぜ服選びに時間がかかるのか?
毎朝クローゼットの前で「着る服がない」と悩んでいませんか?実は、服選びにかかる時間を人生で合算すると、なんと6カ月もの時間を費やしているという調査結果があります。
9割以上の人が、コーディネートを決めても自分のコーデが気に入らなかったと感じたことがあるというデータからも分かるように、多くの人が服選びに悩んでいるのが現実です。
しかし、クローゼットを戦略的に整理することで、服選びの時間を劇的に短縮できます。今回は、整理収納アドバイザーが実践する「服選びが3倍速くなる」クローゼット整理術をご紹介します。
服選びに時間がかかる3つの原因
1. 服の量が多すぎる
着ていく服が決まらない原因のひとつは、手持ちの洋服を把握できていないことです。クローゼットに服がたくさんあることで、選択肢が多すぎて迷ってしまうのです。
2. 収納場所がバラバラ
手持ちの服の数が多いとその分選択肢が増え、何を着ればいいか悩んでしまいます。さらに、服がどこにあるか分からない状態では、コーディネートどころではありません。
3. 見える化ができていない
クローゼットをあけたときに目に入らないアイテムは、ないのも同然です。引き出しの奥に眠っている服は、存在を忘れられがちです。
【STEP1】服の断捨離:「着たい服」だけを残す
基本ルール:「着られる」ではなく「着たい」
ここで大切なことは【着られる】という判断ではないということです。【着たい】【着ている】服だけに厳選していきます。
手放すべき服のチェックポイント
手放すべき服のチェックポイント ✅ 1年以上着ていない服 ✅ 似合わなくなった、または着ると気分が上がらない服 ✅ 着心地が悪い、シワになりやすい服 ✅ コーディネートしにくい服
理想的な服の枚数
整理収納のプロによると、自分が一度に把握・管理できる服の量はせいぜい50着までとされています。これを目安に断捨離を進めましょう。
【STEP2】見える化収納システムの構築
カテゴリ別グルーピングの基本
服を収納するときは、アイテム別・色別でグルーピングしておくと管理しやすいです
効果的なカテゴリ分け例:
- アウター(コート、ジャケット)
- トップス(シャツ、ブラウス、カットソー)
- ボトムス(パンツ、スカート)
- ワンピース
- ニット類
色別収納のメリット
感覚的な方は、色別収納にすると戻しやすいですし、クローゼットの見た目も美しくて気持ちがいいと思います
【STEP3】3段階収納システムの実践
上段:軽いもの・シーズンオフ
上段には、紙袋や帽子、バッグなどの軽い物や着る機会の少ないダウンなどシーズンオフの衣類を収納しましょう
中段:よく着る服・今シーズンの服
一番取り出しやすい中段は、よく着る洋服、今の季節に着る服を中心に収納します
下段:重いもの・引き出し収納
重いアイテムや畳んで収納するものは下段に配置しましょう。
【STEP4】3倍速コーディネート術
1. ベーシックカラー中心の構成
服の色を 白・黒・グレー・ネイビー・ベージュ などのベーシックカラーで揃えると、どのアイテムを組み合わせてもまとまりやすくなります
2. 主役アイテム決定法
まず、朝にクローゼットを開けた時に着たい主役のアイテムを決めます。なぜなら最初の1枚が決まらないとその他のコーディネートの組み合わせが思いつかないからです
主役アイテムの例:
- 華やかなとろみブラウス
- ラベンダー色のニット
- ギンガムチェックのトップス
3. 3色ルールの実践
コーディネートを3色以内にするとまとまって見えるのでおしゃれに見えます。メインアイテムの色に加え、他の洋服は2色でまとめれば簡単にコーディネートが決められます。
4. 時短アイテムの活用
ワンピース・オールインワン トップスとボトムスを考える必要がなく、1枚でコーディネートが完成するため、朝の支度が格段にラクになります
セットアップ 上下がセットになっているため、コーディネートを考える必要がありません。
【STEP5】循環システムの構築
右戻しルールの実践
着たあとは各カテゴリの〝右側に戻す〟がルール。同じコーデが続くマンネリを防ぐことができ、またずっと左側に停滞しているアイテムは今の自分に不要なもの、と浮き彫りになるのもメリットです
一時置き場所の設置
脱いだ後のまだ洗濯しないアイテムは、クローゼットに戻しにくいことから、気づいたらベッドや椅子に山積みに、なんてことも。そうならないためには、専用のハンガーラックやフックなどの一時置き場所をつくりましょう
【STEP6】前日準備システム
完全コーディネート準備
天気予報をチェックして、寝る前に、翌朝着るもの、持って出るものをすべてレイアウトします。洋服、アクセサリー、バッグ(もちろん中身もしっかり入れておく)、靴下、靴を完全セットで準備しましょう。
6日分コーディネートシステム
シーズン始めに一度だけ考える6日分のコーディネート。平日4日分、休日2日分をコーディネートして、その組み合わせをシーズン通して繰り返し着る方法で、コーディネートを考える時間を劇的に短縮できます。
収納アイテム活用術
ハンガー統一の効果
ハンガーがそろっていると見た目がよく、またクローゼットに並んだときに肩の位置がそろうので埋もれるアイテムがなくなり、見渡しやすくなります
引き出し収納の活用
ニットなどの季節物のアイテムや、細々した下着類などには引き出し収納があると便利。透明または半透明のケースを使用して、中身を見える化しましょう。
アプリ活用の新時代
手持ちアイテムの画像を登録すれば、画面上でコーデシミュレーションができる「XZ(クローゼット)」というスマホアプリを愛用。隙間時間に次の行事のコーデを考えたり、服を買い足す際に手持ち服と照らし合わせて検討したりできるのが便利です
毎日実践できるメンテナンス術
15分メンテナンス
探し物が増えてきた・着ていない服が増えて来たと感じたら見直しのベストタイミング。15分~30分でもよいので、アイテムを決めてできるところから着手しましょう
ワンイン・ワンアウトルール
新しい服を1枚買ったら、古い服を1枚手放すルールを作ることで、適正量をキープできます。
【効果測定】3倍速の実感ポイント
このシステムを実践すると、以下の変化を実感できます:
- 選択時間の短縮 – 平均15分から5分以下に短縮
- 迷いの削減 – 主役アイテムと3色ルールで即決可能
- 満足度向上 – 厳選された「着たい服」のみでの選択
まとめ:クローゼット革命で人生の質を向上
毎日のコーディネートが短時間ででき、おしゃれが楽しくなるクローゼット収納のコツを実践することで、朝の貴重な時間を有効活用できるようになります。
クローゼットに洋服がぎゅうぎゅうの状態から、今の自分に必要なアイテムだけがそろう「見える化」されたクローゼットに変えることで、お手持ちのアイテムが100%稼働するようになり、きっと毎日の暮らしが軽やかに変わりますよ
服選びが3倍速くなることで、朝にゆとりが生まれ、1日を気持ちよくスタートできるはずです。今すぐクローゼット整理を始めて、時短ファッションライフを実現しましょう!
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