同棲経験者の3組に1組が経験する「お金トラブル」の現実
愛する人との甘い同棲生活を夢見ているあなた、ちょっと待ってください。現実は思っているより厳しいかもしれません。同棲経験者にアンケートをおこなったところ、おおよそ3組に1組の割合でお金のことで揉めた経験があるという調査結果があります。
さらに衝撃的なのは、実際に同棲から別れたカップルの割合は、約4割を占めるという事実。つまり、同棲カップルの半数近くが破局しているのです。
その主な原因が「お金」と「家事」の問題。でも、事前にしっかりとしたルールを決めておけば、これらのトラブルは防げるんです。
【緊急警告】こんな同棲は確実に破綻する
地獄パターン1:「なんとなく」で始める同棲
「お金のことは後で考えよう」「家事は気づいた方がやればいいよね」
結果: 数ヶ月後に大喧嘩→破局
地獄パターン2:「愛があれば大丈夫」思考
「私たちは仲がいいから大丈夫」「彼/彼女は察してくれるはず」
結果: 一方的な負担でストレス爆発→別れ
地獄パターン3:「結婚前提だから」と油断
「どうせ結婚するから適当でいいや」
結果: 価値観の違いが露呈→結婚話消失
お金の掟:破産しないための鉄則7ヶ条
第1条:生活費の総額を把握せよ
総務省がおこなった2024年の家計調査によると、同棲にかかる生活費の平均は家賃を除いて268,755円です。
毎月かかる主な費用:
- 家賃:手取りの25~30%が理想
- 食費:6~8万円
- 光熱費:1~2万円
- 通信費:1~2万円
- 日用品・雑費:2~3万円
- 交際費・娯楽費:3~5万円
第2条:お金の管理方法を明確に決めよ
同棲・結婚時のお金の管理方法は、財布を一方が管理、費目別に分担、生活費を折半の3パターンに分けられます
パターン1:一括管理
- メリット:管理が簡単、無駄遣い防止
- デメリット:自由度が低い、管理者に負担
パターン2:費目別分担
- メリット:自分の収入を自由に使える
- デメリット:不公平感が生じやすい
パターン3:生活費折半
- メリット:平等、お互いの収支が見えやすい
- デメリット:収入差がある場合は不公平
第3条:収入差がある時は割合で分担せよ
収入に差がある場合、収入が少ないほうは「同棲で折半はきつい」と感じるかもしれません。この場合は、収入比率を考えるのもひとつの方法です
例:収入が20万円と30万円の場合
- 2:3の割合で分担
- 生活費20万円なら → 8万円:12万円
第4条:共通財布・口座を作れ
生活費の折半ルールを決める おすすめは、お互い毎月定額を入れる共通財布・共通口座をつくること
共通口座のメリット:
- 家賃や光熱費の支払いが楽
- いちいち割り勘する手間がない
- お金の流れが見える化される
第5条:金銭感覚の違いを事前に確認せよ
自分にとってはムダ遣いでも、相手にとってはムダ遣いではないお金もあります。毎月何にお金をかけているのか、お互いにどういったことにお金を使っていきたいのか、同棲する前に把握しておくことが大切です
確認すべき項目:
- 趣味にかける金額
- 外食の頻度と予算
- 服やコスメの購入頻度
- 友達との交際費
- 貯金の目標額
第6条:具体的な数字でルールを決めよ
ルールを決める際は具体的な数字を盛り込むことがポイントです。あいまいなルールだと解釈の違いにより揉める原因となりかねません
悪い例:「食費は適度に」「お小遣いはほどほどに」
良い例:「食費は月6万円まで」「お小遣いは各自月3万円」
第7条:定期的に見直しを行え
収入の状況も将来的に変わる可能性はありますので、生活費などもずっと同じとは限りません。その時々に合わせて、お互いに納得できるお金のルールを決めていくことが大切です
家事の掟:戦争を避けるための平和条約
家事トラブルの恐ろしい実態
私は毎朝出勤前に洗濯やって、できればゴミもまとめて掃除もやって、帰ってきたら急いでご飯作って。だいぶ頑張ってると思うんですけど、あなたは何かやってます?週に1回くらい洗濯手伝って、私が仕事でかなり残業になってどうしてもお腹が空いた時だけご飯作って・・・他は?それなのに外では「俺、家事やってます」みたいな顔して。我慢の限界が来て、別れちゃいました
これが現実です。家事の不公平感は、確実に関係を破綻させます。
平和条約第1条:「見えない家事」を可視化せよ
家事分担をする時は、まずどんな家事があるのかを見える化することが大切です。料理や洗濯のようなはっきり名前の付いている家事ではなく、見えない家事・名もなき家事と呼ばれるものにも注意が必要です。
「見えない家事」の例:
料理関連:
- 献立を考える
- 食材の在庫確認
- 買い物リストの作成
- 食材の買い出し
- 食器の片付け・収納
掃除関連:
- 掃除箇所の確認
- 掃除用具の管理
- ゴミの分別・回収日確認
- 日用品の補充
洗濯関連:
- 洗濯物の分別
- 洗濯物を干す・取り込む
- アイロンがけ
- 衣類の収納
平和条約第2条:得意・不得意で分担せよ
人によって苦じゃない家事と苦になる家事は違うので、厳密に5:5に分けるのは難しいです
家事分担は、純粋に半分ずつ家事を分ければ良いというものではありません。家事には得意、不得意があり、不得意な家事をやるのは負担を感じやすいものです
分担例:
- 料理好きな人 → 料理・買い物担当
- 几帳面な人 → 掃除・整理整頓担当
- 朝が強い人 → ゴミ出し・朝の家事担当
平和条約第3条:生活リズムに合わせて分担せよ
ふたりの生活リズムに合わせた分担法も良いでしょう。朝の家事は出社が遅い方が担当する、夜の家事は帰りが早い方が担当するなどの分担方法も考慮してみてください
平和条約第4条:家事分担表を作成せよ
家事分担表は、100円ショップなどで購入できるホワイトボードとマグネットシートを使うのがおすすめ
分担表の項目例:
- 誰が
- いつ
- どこを
- どのレベルまで
平和条約第5条:完璧を求めるな
7割の力加減で余裕を持って行うことで、2人にとってOKなボーダーラインを決めておくと、家事が原因で喧嘩することも減るはずです
平和条約第6条:感謝を忘れるな
日々の感謝を相手に伝えるコミュニケーションはとても重要です。分担をしているからといって、相手に感謝を伝えないのは今後の生活にも悪影響を及ぼします
家事が偏っていることに不満を感じる人よりも「感謝されない」「尊重されない」ことに不満を感じる人のほうが多いみたいです
【実例】破綻した同棲カップルの失敗談
失敗例1:お金にルーズな彼氏
相手が悪かったところは、宗教やギャンブルにはまり、お金にルーズになったこと
失敗例2:家事を全く手伝わない彼氏
同棲中の彼がやるのは朝のゴミ出しと週1の洗濯だけ…共働きで生活費は折半。家事分担の不公平さに耐えられない!
失敗例3:生活習慣の違い
あまりにも、相手がいろいろだらしなかったので、幻滅したから
成功する同棲のための最終チェックリスト
お金編
- 毎月の生活費総額を把握している
- お金の管理方法を決めている
- 収入差がある場合の分担方法を決めている
- 共通口座を開設している
- お互いの金銭感覚を確認している
- 具体的な金額でルールを決めている
- 定期的な見直し日を設定している
家事編
- 全ての家事をリストアップしている
- 「見えない家事」も含めて分担している
- 得意・不得意を考慮して分担している
- 生活リズムに合わせて分担している
- 家事分担表を作成している
- 完璧を求めないルールを決めている
- 感謝を伝え合うことを約束している
コミュニケーション編
- 定期的な話し合いの日を設定している
- 不満があるときの伝え方を決めている
- お互いの価値観を理解している
- ケンカした時のルールを決めている
同棲成功のための「3つの心得」
心得1:「話し合い」が全ての基本
なんでも話し合って協力しあうこと…54%が同棲成功の秘訣として最も支持されています。
心得2:「期待しすぎない」
相手に完璧を求めず、7割できれば上出来と考える。
心得3:「感謝を忘れない」
当たり前だと思わず、小さなことにも「ありがとう」を伝える。
【緊急事態】こんな時はルール見直し
- 収入が変わった時
- 仕事の忙しさが変わった時
- 体調不良が続く時
- 不満がたまってきた時
- 生活パターンが変わった時
まとめ:幸せな同棲生活は「事前準備」で決まる
同棲は恋人同士の関係を深める素晴らしい経験になる可能性を秘めています。しかし、多くのカップルがお金のことで揉めているのも事実。
成功の鍵は「事前のルール決め」にあります。お金と家事について具体的なルールを決め、定期的に見直すことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
今すぐやるべきこと:
- パートナーとこの記事を一緒に読む
- チェックリストを使って話し合う
- 具体的なルールを文書化する
- 1ヶ月後に見直しの日を設定する
愛だけでは乗り越えられない現実的な問題があることを理解し、しっかりと準備をして、幸せな同棲生活をスタートさせましょう。
同棲は結婚への大切なステップ。お互いを思いやる気持ちと、現実的な準備の両方があってこそ、本当に幸せな共同生活が始まります。
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