はじめに
「子どもに習い事をさせたいけど、どれを選べばいいの?」 「みんなどんな習い事をしているの?」 「費用はどのくらいかかるの?」
子どもの習い事選びは、多くの保護者が悩むポイントです。2025年最新の調査では、小学生の約70%が何らかの習い事をしており、平均費用は月1万6,676円となっています。
本記事では、2025年最新の人気習い事ランキングから目的別おすすめガイドまで、子どもの習い事選びに必要な情報を網羅的に解説します。
この記事でわかること
- 2025年人気習い事ランキングTOP10
- 目的別(運動能力・学力・創造性など)おすすめ習い事
- 年齢別・習い事別の費用相場
- 失敗しない習い事の選び方
2025年最新!子ども習い事人気ランキングTOP10
【総合ランキング】
順位習い事割合特徴・人気の理由1位水泳・スイミング31.0%全身運動で体力向上、学校授業対策2位英語・英会話18.2%グローバル化対応、小学校必修化3位ピアノ・音楽15.8%脳の発達促進、集中力向上4位学習塾・公文式14.5%学力向上、受験対策5位運動・体操11.1%運動神経向上、協調性育成6位ダンス9.8%表現力・リズム感向上7位サッカー8.9%チームワーク、持久力向上8位プログラミング7.2%論理的思考力、IT技術習得9位書道・習字6.5%集中力、美しい文字10位そろばん5.8%計算力、集中力向上
*出典:複数調査機関のデータを総合
【男女別人気傾向】
男の子に人気
- 水泳(40.0%)
- サッカー(21.1%)
- 学習塾(20.4%)
女の子に人気
- 音楽・ピアノ(39.6%)
- 水泳(34.2%)
- ダンス(28.5%)
【年齢別トレンド】
3-4歳: 水泳、英語、体操が同率人気 小学校低学年: 水泳、ピアノ、英語 小学校高学年: 学習塾の割合が急増、スポーツ継続
目的別おすすめ習い事ガイド
🏃♀️ 運動能力を向上させたい
おすすめ習い事
1. スイミング・水泳 ⭐⭐⭐⭐⭐
- 効果: 全身の筋力・持久力・心肺機能向上
- 費用相場: 月6,000-8,000円
- 始める年齢: 3歳頃から
- ポイント: 心身の健康向上、風邪を引きにくい体作り、学校授業での自信につながる
2. 体操・運動教室 ⭐⭐⭐⭐⭐
- 効果: バランス感覚・柔軟性・基礎運動能力
- 費用相場: 月7,000-10,000円
- 始める年齢: 3歳頃から
- ポイント: 9つの基本動作(走る・跳ぶ・投げるなど)を習得、あらゆるスポーツの基礎
3. サッカー・野球 ⭐⭐⭐⭐
- 効果: チームワーク・戦略思考・持久力
- 費用相場: 月4,000-8,000円
- 始める年齢: 4-5歳頃から
💡 専門家のアドバイス
運動ができるようになると学力も向上する相関関係があり、「運動能力が優れた子は学力テストの結果も同様に良い」という研究結果が出ています。
📚 学力・学習能力を向上させたい
おすすめ習い事
1. 学習塾・公文式 ⭐⭐⭐⭐⭐
- 効果: 基礎学力定着・先取り学習
- 費用相場: 月7,000-15,000円
- 始める年齢: 年長-小学生
- ポイント: 個人のペースで進められる
2. そろばん ⭐⭐⭐⭐
- 効果: 計算力・集中力・記憶力向上
- 費用相場: 月4,000-7,000円
- 始める年齢: 5-6歳頃から
- ポイント: 右脳開発効果も期待
3. プログラミング ⭐⭐⭐⭐⭐
- 効果: 論理的思考力・問題解決能力
- 費用相場: 月8,000-15,000円
- 始める年齢: 6歳頃から
- ポイント: 2020年から小学校で必修化、論理的思考能力の向上に効果的
🎨 創造性・表現力を伸ばしたい
おすすめ習い事
1. ピアノ・音楽 ⭐⭐⭐⭐⭐
- 効果: 創造性・集中力・記憶力向上
- 費用相場: 月6,000-12,000円
- 始める年齢: 3-4歳頃から
- ポイント: 指先を動かし、音を聞く楽器演奏は脳の発達に効果的
2. ダンス ⭐⭐⭐⭐
- 効果: 表現力・リズム感・自己肯定感
- 費用相場: 月5,000-10,000円
- 始める年齢: 3-4歳頃から
- ポイント: 2020年から中学校体育で必修、自己表現力と自信がつく
3. 絵画・造形 ⭐⭐⭐⭐
- 効果: 創造力・観察力・集中力
- 費用相場: 月5,000-8,000円
- 始める年齢: 3歳頃から
🗣️ コミュニケーション能力を高めたい
おすすめ習い事
1. 英語・英会話 ⭐⭐⭐⭐⭐
- 効果: 語学力・国際感覚・積極性
- 費用相場: 月6,000-12,000円
- 始める年齢: 0歳から可能
- ポイント: 異文化理解の促進や積極性向上、自信を持って話す力が身につく
2. 書道・習字 ⭐⭐⭐⭐
- 効果: 集中力・礼儀・美しい文字
- 費用相場: 月3,000-6,000円
- 始める年齢: 5-6歳頃から
- ポイント: 日本文化への理解も深まる
3. 合唱・演劇 ⭐⭐⭐
- 効果: 発声・表現力・協調性
- 費用相場: 月4,000-8,000円
- 始める年齢: 5歳頃から
年齢別おすすめ習い事
3-4歳(プレゴールデンエイジ前期)
発達特徴: 基本的な動作の習得期、好奇心旺盛
おすすめ習い事TOP3
- スイミング – 水慣れから始める基礎体力作り
- 英語(親子クラス) – 遊びながら自然な言語習得
- リトミック・音楽 – リズム感と音感の基礎
習い事数: 1-2個 月額予算: 8,000-12,000円
5-6歳(プレゴールデンエイジ後期)
発達特徴: 神経系が爆発的に伸びる時期、コーチからの教えを直感で習得可能
おすすめ習い事TOP3
- 体操・運動教室 – 基礎運動能力の向上
- ピアノ – 指先の器用さと集中力
- そろばん – 数の概念と集中力
習い事数: 2-3個 月額予算: 12,000-18,000円
小学校低学年(1-2年生)
発達特徴: 学校生活スタート、基礎学習習慣の確立期
おすすめ習い事TOP3
- 学習系(公文・塾) – 学習習慣の定着
- スポーツ系継続 – 体力向上と友達作り
- プログラミング – 論理的思考の基礎
習い事数: 2-3個 月額予算: 14,000-20,000円
小学校高学年(5-6年生)
発達特徴: 習い事費用のピーク期、中学受験準備も視野
おすすめ習い事TOP3
- 学習塾 – 受験対策・応用力向上
- 英語 – 中学準備
- 継続している習い事 – 技術の向上と自信
習い事数: 2-3個(受験の場合は塾中心) 月額予算: 18,000-30,000円
習い事別費用相場一覧
🏊♀️ スポーツ系
習い事月謝相場初期費用その他費用水泳6,000-8,000円水着・ゴーグル 5,000円進級テスト代サッカー4,000-8,000円ユニフォーム・シューズ 15,000円遠征費・合宿費体操7,000-10,000円体操服 3,000円発表会費ダンス5,000-10,000円ウェア・シューズ 8,000円発表会費・衣装代
🎵 音楽・芸術系
習い事月謝相場初期費用その他費用ピアノ6,000-12,000円楽器購入 50万円~楽譜代・発表会費バイオリン7,000-10,000円楽器購入 3万円~弦交換・発表会費絵画5,000-8,000円画材セット 3,000円追加画材費書道3,000-6,000円書道セット 5,000円半紙・墨汁代
📚 学習系
習い事月謝相場初期費用その他費用学習塾8,000-25,000円入会金 10,000円教材費・講習費英会話6,000-12,000円入会金 5,000円教材費プログラミング8,000-15,000円入会金 10,000円機材レンタル費そろばん4,000-7,000円そろばん 3,000円検定料
家計における習い事費用の考え方
年収別平均支出額
年収と習い事費用の関係を調査した結果、習い事にかける費用は年収の2-3%程度が目安となっています。
年収月額目安年額目安割合300万円8,000円9.6万円3.2%500万円10,000円12万円2.4%600万円13,000円16万円2.7%800万円17,000円20万円2.5%1,000万円25,000円30万円3.0%
費用を抑える方法
1. 地域の公民館活動を活用
- 月2,000-4,000円程度で質の高い指導
2. オンライン習い事の検討
- 交通費不要、時間の節約
- 月5,000-8,000円程度
3. 兄弟割引・紹介割引の活用
- 多くの教室で実施
4. 習い事の優先順位づけ
- 子どもの興味と家計のバランス
失敗しない習い事の選び方
選び方の5つのポイント
1. 子どもの興味・関心を最優先
「非認知能力」を伸ばすには、子どもの興味関心があり、好きなことであることが重要。好きなことであれば楽しんででき、少々の困難にぶつかっても「頑張ろう」という気になる
チェック方法
- 体験レッスンに複数参加
- 子どもの反応を観察
- 無理強いは禁物
2. 通いやすさを確認
確認ポイント
- 自宅からの距離・時間
- 駐車場の有無
- 送迎サービス
- 振替制度
3. 指導方針・環境をチェック
勝敗や競争よりも、子どものペースで成長できる環境を選ぶ。「結果」よりも「プロセス」を重視してくれる教室
確認ポイント
- 先生の指導スタイル
- 子どもへの接し方
- 教室の雰囲気
- 安全対策
4. 費用の透明性
確認事項
- 月謝以外の費用
- 発表会・大会費用
- 教材費・道具代
- 退会時の条件
5. 継続可能性を検討
考慮点
- 子どもの他の活動とのバランス
- 家族のスケジュール
- 長期的な教育方針
- 中学受験等への影響
よくある失敗パターンと対策
❌ 失敗パターン1: 親の希望だけで決める
対策: 子どもと一緒に体験し、本人の意思を確認
❌ 失敗パターン2: 費用を十分検討しない
対策: 年間総額を計算し、家計への影響を事前確認
❌ 失敗パターン3: 詰め込みすぎる
対策: 小学生の習い事平均数は1.92個。過度な詰め込みは子どもの負担
❌ 失敗パターン4: すぐに成果を求める
対策: 長期的な視点で子どもの成長を見守る
2025年注目の新しい習い事トレンド
1. プログラミング教育の多様化
ロボットプログラミング
- レゴを使った学習
- 月8,000-12,000円
ゲームプログラミング
- マインクラフトでプログラミング学習
- 月10,000-15,000円
2. STEAM教育
科学実験教室
- 理科への興味関心向上
- 月8,000-12,000円
デジタルアート
- iPadを使った創作活動
- 月6,000-10,000円
3. オンライン習い事の充実
オンライン英会話
- マンツーマンレッスン
- 月3,000-8,000円
オンライン音楽レッスン
- 個人レッスンも可能
- 月5,000-10,000円
4. 非認知能力向上系
マインドフルネス・瞑想
- 集中力・感情コントロール
- 月4,000-8,000円
哲学対話
- 考える力・表現力向上
- 月5,000-8,000円
まとめ:子どもにとって最適な習い事選び
重要なポイント再確認
- 子どもの興味を最優先 – 強制では効果半減
- 家計バランスを考慮 – 年収の2-3%が目安
- 長期的視点で選択 – すぐの成果を求めない
- 質の高い指導環境 – 先生・教室の雰囲気重視
- 継続可能性を重視 – 無理のないスケジュール
習い事選びのSTEP
STEP1: 子どもの興味・関心を観察(日常生活・遊び) STEP2: 目的を明確化(運動能力・学力・創造性など) STEP3: 候補を3-5つに絞る STEP4: 体験レッスンに参加(最低2-3校) STEP5: 子どもと相談して決定 STEP6: 定期的に継続可否を確認
最後に
習い事とは、子ども自身が求めるものをすることによって、夢中になり、達成し、挫折を味わい、そして壁を乗り越えることで、「やり抜く力」を育ててくれるものです。
技術習得は二次的な効果であり、子どもの人格形成・非認知能力の向上こそが習い事の真の価値です。
子どもの「好き」「やりたい」という気持ちを大切にしながら、長期的な視点で習い事を選んでいきましょう。きっと子どもの人生を豊かにする素晴らしい経験となるはずです。
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※本記事の費用相場は2025年8月時点の平均的な金額です。地域や教室により異なる場合があります。
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