読書の秋!親子で楽しむ年齢別おすすめ図書リスト

学習

はじめに

涼しい風が吹き始め、心地よい季節がやってきました。秋といえば、過ごしやすい気候とともに、読書にぴったりの季節です。この時期だからこそ、親子で一緒に本の世界を冒険してみませんか?

約8割が「読書によって将来の選択肢が広がった」と実感しており、さらに約7割が現在の仕事に子どものころの読書が活かされているという調査結果もあり、幼い頃からの読書習慣の大切さが証明されています。

本記事では、読書がもたらす素晴らしい効果とともに、年齢別におすすめの本をご紹介します。親子で過ごす読書の時間が、きっと特別な思い出になるでしょう。

読書がもたらす親子への効果

子どもにとっての効果

言語力の発達 読み聞かせを通じて、子どもは新しい言葉や表現を自然に学びます。絵を見ながら文章を耳で聞くことで、語彙力が豊かになり、言葉の使い方を理解する力が育つのです。

集中力の向上 本を読むことは文字を追い続けるため、漫画やテレビと比較するとかなりの集中力が求められます。継続的な読書習慣により、自然と集中力が身につきます。

想像力と感情の育成 登場人物になりきって想像の世界を自由に楽しむことで、うれしさや悲しさ、痛みなどさまざまな感情に触れ、他人の感情や思いを知ることができます。

親子関係への効果

親子の絆が深まる 添い寝をしながら、あるいはお子さんをひざの上に座らせて行う読み聞かせの時間は、親子の信頼を深める大切なコミュニケーションとなるほか、子どもにとって親の愛情を感じられる幸せなひとときとなります。

共有体験の創造 読んだ本の好きなシーンや感銘を受けたセリフについてなど、本の感想を話し合うことは内容の深い理解につながり心に残りやすいものです。

年齢別おすすめ図書リスト

0~1歳:感覚を育む絵本

この時期の赤ちゃんには、音の響きやリズム、色や形を見ながら親子で楽しめる絵本がおすすめです。

おすすめ絵本

  • 「いないいないばあ」 – 赤ちゃんの定番絵本。くり返し何回でも楽しめる1冊
  • 「ぶーぶーぶー」 – “赤いじどうしゃ「ぶーぶーぶ」”…これも音が良かったのか、楽しそうに集中して聴いてくれました
  • 「おつきさまこんばんは」 – おつきさまや、お月さまの前を横切る雲とお話しするように描かれた、林明子の傑作絵本

2~3歳:言葉を楽しむ絵本

子ども達が日常の中で知っていることを取り入れた絵本が適している時期です。

おすすめ絵本

  • 「はらぺこあおむし」 – 穴あきの仕掛けをこらし、数や曜日の認識もとりいれた、世界的なベストセラー絵本
  • 「しろくまちゃんのほっとけーき」 – 擬音がたくさんでてきて臨場感いっぱいのうえ、ホットケーキがとても美味しそう
  • 「てぶくろ」 – 雪の降る森に落ちていたてぶくろにどんどん可愛い動物が入って行くお話

4~5歳:ストーリーを楽しむ絵本

ドキドキ・ワクワクといった気持ちが味わえる絵本や想像したりストーリー性のある絵本がおすすめです。

おすすめ絵本

  • 「どんぐりむらシリーズ」 – 保育園や幼稚園での自分と重ね合わせて読めるため、「ぼくの園ではこうだよ」といった会話につながり、園での我が子の様子がわかるかも
  • 「こんとあき」 – 「あき」とおばあちゃんが作ったぬいぐるみの「こん」。ほころびを直してもらうため電車に乗り、鳥取砂丘を超えておばあちゃんの家へ向かう小さな冒険物語
  • 「はなさき山」 – やさしいことをすると、うつくしい花がひとつ咲くという花さき山の感動のものがたり。昔から受け継がれている内容で、親子で本を一緒に楽しめる

小学校低学年(1~2年生):一人読みへの橋渡し

小学校に入学したばかりの子どもたちには、小学1年生のいっちゃんと、友達のフライパンやコップと一緒にママを助けようと奮闘する物語のような、身近な体験を描いた本がおすすめです。

おすすめ作品

  • 「おしりたんていシリーズ」 – 難事件を解決する名探偵・おしりたんていの活躍を描くシリーズ作品
  • 「かいけつゾロリシリーズ」 – いたずらの王者を目指して冒険を続けるゾロリの活躍を描いた「ゾロリシリーズ」

小学校中学年(3~4年生):冒険の世界へ

読むことに慣れ、読書が楽しめるようになってきた3~4年生の中学年には、先が読めないSFや冒険ものがおすすめ!ワクワク&ドキドキするストーリー展開で、本の世界に引き込まれ、まるで主人公になった気分も味わえます。

おすすめ作品

  • 「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂シリーズ」 – 駄菓子屋に買い物に来た小学生たちの悩みや夢を叶えてくれる不思議な紅子さんの姿がコミカルかつすこし神秘的で面白い
  • 「残念な生き物辞典」 – いろいろな動物の習性が知れて凄く良いです。勉強になることもあれば、くすっと笑ってしまうようなものまであり、子供から大人まで楽しく見ることができる

小学校高学年(5~6年生):深いテーマと向き合う

語威力や理解力が増してきて、思春期に入る5~6年生の高学年には、心に残る深いテーマのあるものや、ロングセラーの名作がおすすめです。

おすすめ作品

  • 「ジョージと宇宙への秘密の鍵」 – 冒険譚を読みながら、宇宙の起源や太陽系、ブラックホールについてなど、宇宙に関する知識を深められる児童書
  • 「かわいそうなぞう」 – 戦時下に起きた悲しい出来事を描く、累計で150万部を超えるベストセラー作品。長年読まれ続けている名作児童書

親子読書を成功させるコツ

読み聞かせのポイント

  1. 楽しい気持ちで読む イヤイヤ読んであげたり、忙しいからといって早口で済ませたり、途中でやめたりしてはダメ。なるべくゆったりと楽しく、時間をかけて読んであげましょう
  2. 子どもの反応を大切に 「この本なら感想文を書けそう!」と思える本が見つかるまで、いろいろ読み比べて選んでみてください
  3. 対話を楽しむ 感想を語り合うときは、問いかけだけにならないよう注意して子どもの自然な言葉を引き出してあげるようにしましょう

家庭環境づくり

読書家である親の子どもは本好きになることが多く、読書習慣が身につきやすい傾向にあります。保護者が読書している姿を見せることが、子どもへの良い刺激となります。

おわりに

読書の秋は、親子で過ごす特別な時間を作る絶好の機会です。読み聞かせは、言語力や想像力、社会性の発達を促すだけでなく、親子の絆を深める大切な時間となります。

年齢に合った本を選び、ゆっくりとした時間の中で、お子さんと一緒に本の世界を楽しんでください。きっと、一生の宝物となる思い出が生まれることでしょう。

今年の秋は、家族みんなで素敵な読書時間を過ごしてみませんか?

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